「働くをもっと楽しく、創造的に」をコーポレートミッションとして掲げる株式会社kubellは、2011年3月にビジネスチャット「Chatwork」の提供を開始し、利用者数(ID)705万以上、利用社数59万社以上に利用されています。(2024年6月末時点)事業が拡大する中で、さまざまな顧客に利用されるようになり、顧客のユースケースが多岐に渡ることから、社内での共通認識の形成やそれに基づくプロダクトのアップデートに課題を感じていました。プロダクトグロースを実現するには、顧客の理解が不可欠であり、特にマーケティング部門では、個別のユースケースや顧客のペインポイントを深く掘り下げる「N1インタビュー」を重視し、定期的に実施しています。このインタビューは、顧客戦略の策定に欠かせないプロセスとなっていますが、インタビューの準備から実施、文字起こしや要約、さらにその結果を社内全体に共有するまでに多くの時間がかかり、業務効率の低下が課題となっていました。こうした課題を背景に、同社のFrictio導入後の変化をお伺いしました。導入前の課題について詳細にお聞かせください。ユーザーインタビューは日程調整から始まり、事後の文字起こしや報告書の作成と複数の作業が発生し、時間を要するものです。ユーザーインタビューは重要な業務であるものの、担当者の負担の大きさも課題の一つでした。この課題解決のため、Frictio導入前に文字起こしアプリを導入していましたが、書き起こしの精度が十分ではなく、サマライズの精度も低いため、結局は人が手作業で修正する必要がありました。実際にFrictioを導入していかがでしたか?これまでユーザーインタビューは議事録担当とスピーカーの2名体制で行っていましたが、今では1名で完結できるようになりました。当初は書き起こしの自動化による工数削減を期待していましたが、予想外の効果として、1人でも顧客に集中してインタビューを行える環境が整ったことで、生産性が大幅に向上しました。また、社内ミーティングでの議事作成と共有にかかる時間を大幅に短縮することができました。以前は、ナレッジマネジメントツールに入力した内容を基に議事録を作成し、リンクを送信するまでに10〜15分かかっていました。Frictioには「プレイブック」という商談ミーティングやVoCの収集など、目的が異なるミーティングごとに要約項目を自由に設定できることも、当社の用途に合っています。ミーティング終了後に、報告フォーマットに沿った必要な情報ごとに要約がされ、書き起こし精度も非常に高いことから、社内ミーティングの内容であればほぼ修正なしで30秒程度で共有できるようになりました。Frictioに対する要望などはございますか?ダッシュボード機能の実装を強く希望します!複数のミーティングデータを統合して分析し、会議の有効性や商談の質を定量的に評価したいです。社外のミーティングでは顧客全体の傾向を把握して、課題やニーズを抽出し、プロダクト開発やマーケティング施策に活かしたいと考えています。また、社内会議においても生産性向上を目指し、参加者の発言時間や割合を分析することで、不要な会議を削減できるような働きかけを行いたいと思っています。Frictio導入を検討している顧客に対してメッセージを頂きたいです。企業の規模やフェーズ、利用部門によってさまざまなニーズがあると思いますが、今後AIを活用して効率化やパフォーマンス向上を目指す流れが一般的になると思ってます。いきなりAIのプロンプトをマスターしての運用はハードルが高いですが、FrictioはAIによるDXの第一歩目のツールとして選択肢に上がってくると思います。