「創造性を解放する」というミッションのもと、日程調整ツール「Spir」を提供する株式会社Spirは、2020年のリリースから多くのユーザーに利用されております。 Spir社では、住む場所や働く時間が自由なフルフレックス制度を導入し、フルリモートでの働き方を実現しています。このような非同期的な働き方を支えるために、会社の情報をオープンに共有する文化を築いています。しかし、組織の規模が拡大する一方で、限られたリソースで運営している現場では、ミーティング内容のドキュメント化を漏れなく正確に行うことが難しくなり、透明性の確保が課題となっていました。こうした課題を背景に、同社のFrictio導入後の変化をお伺いしました。導入前の課題について詳細にお聞かせください。 以前はセールスやCS部門で商談用の解析サービスを利用しており、商談動画の共有や外注で行っていた顧客との電話サポート内容の品質チェックを行っていました。しかし、当社の文化を実現する上でセールスのみならず、会社全体での情報連携やドキュメント化を実現することが必要になってきました。 その中でFrictioが、特にセールスやCS部門だけでなく、ユーザーインタビューや社内のミーティング含めすべてカバーできそうだと知り、当社の文化を実現できそうなツールだと感じたため、Frictioの導入を決定しました。実際にFrictioを導入していかがでしたか? Frictioの文字起こしの精度には非常に満足しております。営業部門では「プレイブック」を活用し、顧客の課題、予算感、検討スケジュールなどの項目を設定していますが、その精度が非常に高く、アウトプットにほぼ修正がなく、効果的に管理ができています。 さらに、CRMで管理する項目とプレイブックで設定する項目を一致させているため、もしCRMに情報が記載されていない場合、顧客との商談で言及できていない事項が一目でわかります。この機能はマネジメントにおいて非常に有益で、他社サービスでは実現ができなかった点です。マネージャーはプレイブックで設定した項目を中心にチェックし、アウトプットされた項目に付されたタイムスタンプを参照することで、該当の動画パートに直接飛ぶことができます。これにより、メンバーが実施する商談の質の管理と管理工数の大幅な削減に大きく繋がっています。(松山様) 松山が言う通り、文字起こしの精度は非常に高いです。100点ではないかもしれませんが、99点、98点というレベルで十分に満足しています。社内ミーティングでもすべてFrictioを利用しており、Slack連携機能を活用しています。ミーティング終了後に指定したチャンネルにサマリーと動画が自動で共有されるように設定しており、メンバーにはほぼ全てのミーティング内容が共有され、サマリーを読むだけで状況を把握することができ、より詳細に知りたい人は動画コンテンツを確認するという運用をしております。(大山様) 社内ミーティングに参加できなかったメンバーでも、ミーティングで何が話されたのか、決定事項は何かという点をクイックに把握することができています。そのため、自分が参加していないにも関わらず、ミーティングに対する質問やコメントがもらえるようになり、ミーティングに参加しなくても参加した人と同等の理解度が実現できているのはFrictio導入の効果かなと思っております。(松山様) メンバー視点では社内で参加するミーティングの数は少ないのですが、全て情報がオープンに共有されているため、上司の商談内容などを自分から確認することができます。この結果、顧客への伝え方や提案のテクニックなど様々な学びが得られ、キャッチアップが非常にスムーズになっています。(竹田様)Frictioに対する要望などはございますか?外出先や移動中にFrictioを確認しようとすると見づらいことがあるので、スマートフォンなどでアクセスした際にも見やすいように工夫をお願いできれば嬉しいです。あと、ミーティング画面から目的のミーティングに辿り着くための検索機能が欲しいです。過去の顧客インタビューで「この機能を要望した顧客は誰だっけ?」という場合でも簡単に該当のミーティングに辿り着けるような機能があると嬉しいです。(大山様)動画データを外部に共有する際に、特定の範囲を指定して共有できる機能が欲しいです。記録としては残したいが、顧客に共有する際には内容を絞りたい場合があるためです。あと、操作説明会などを実施する場合、チャットに投稿された内容もFrictio内に取り込めるようになると嬉しいです。(竹田様)